片鎌槍(読み)かたかまやり

精選版 日本国語大辞典 「片鎌槍」の意味・読み・例文・類語

かたかま‐やり【片鎌槍】

〘名〙 穂先十文字に枝のある槍の、片方の刃が欠けた形になったもの。かたかま。
浄瑠璃信州川中島合戦(1721)三「後を取切る片かま鑓、向うよりは十文字、前後一度に突き出だせば」

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デジタル大辞泉 「片鎌槍」の意味・読み・例文・類語

かたかま‐やり【片鎌×槍】

穂先の片側にだけ枝のある鎌槍

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世界大百科事典(旧版)内の片鎌槍の言及

【十文字槍】より

…槍身に枝のある鎌槍の一種。片側に枝のあるのは片鎌槍といい,両側に枝のあるのを両鎌(もろかま)または十文字というが,十文字槍も鎌の形によって,上向十文字,下向十文字,手違十文字などいろいろの名称がつけられている。十文字槍で有名なものに,宝蔵院流槍術がある。…

※「片鎌槍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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