牛頭栴檀(読み)ごずせんだん

精選版 日本国語大辞典 「牛頭栴檀」の意味・読み・例文・類語

ごず‐せんだん ゴヅ‥【牛頭栴檀】

〘名〙 インドに産する香樹牛頭(摩羅耶)は南インドの山脈の名で、この地方栴檀産地として著名香気が強く、長く朽ちないため、仏像などを作るが、また、医薬にも用いる。
源氏(1001‐14頃)東屋「薬王品などに、取りわきてのたまへる五づ千だんとかや、おどろおどろしき物の名なれど」 〔法華経‐薬王菩薩本事品〕

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デジタル大辞泉 「牛頭栴檀」の意味・読み・例文・類語

ごず‐せんだん〔ゴヅ‐〕【牛頭××檀】

南インドの牛頭山に産する栴檀から作った香料麝香じゃこうのような芳香をもち、万病を除くという。牛頭香

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動植物名よみかた辞典 普及版 「牛頭栴檀」の解説

牛頭栴檀 (ゴズセンダン)

植物香木一種

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世界大百科事典(旧版)内の牛頭栴檀の言及

【ビャクダン(白檀)】より

…略して檀香とも呼ばれ,良質の香として珍重された。仏典などにもしばしば記述が見え,赤,黒,白,紫などの種類があるとされるが,中でも南インドの摩羅耶(マラヤ)Malaya山に産出するものが最上とされ,これを牛頭栴檀(ごずせんだん)という。【吉岡 司郎】。…

※「牛頭栴檀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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