牡丹灯記(読み)ぼたんとうき

百科事典マイペディア 「牡丹灯記」の意味・わかりやすい解説

牡丹灯記【ぼたんとうき】

中国,明代怪異短編小説。《剪灯新話(せんとうしんわ)》巻2所収。幽霊美女と人間の美男との恋を描く。日本の江戸文学への影響は大きく,《御伽婢子(おとぎぼうこ)》の中で翻案されたのをはじめ,《雨月物語》《阿国御前化粧鏡》などさまざまの改作を経,三遊亭円朝怪異談牡丹灯籠(どうろう)》の名作を生んだ。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android