牡丹色(読み)ボタンイロ

デジタル大辞泉 「牡丹色」の意味・読み・例文・類語

ぼたん‐いろ【×牡丹色】

紫がかった濃紅色

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「牡丹色」の意味・読み・例文・類語

ぼたん‐いろ【牡丹色】

〘名〙 (牡丹の花の色から) 紫色がかった紅色。紅梅色の濃いものをいう。
※おぼろ夜(1900)〈永井荷風〉「潰島田に牡丹色の結綿を掛けて居るが」

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色名がわかる辞典 「牡丹色」の解説

ぼたんいろ【牡丹色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「あざやかな赤紫」としている。一般に、キンポウゲ科ボタンの花のようなみがかったのこと。園芸品種は多彩な色の花を咲かせるが、原種赤みがかった紫の花とされる。中国原産で、花が咲くのは春。かさね色目いろめの名でもあり、表は、裏は紅梅など。襲の色目は平安時代だが、単独の色名として用いられるようになるのは化学染料が登場した近代とされる。衣料品のほか化粧品などにも用いられる。

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