牧夫(読み)ぼくふ

精選版 日本国語大辞典 「牧夫」の意味・読み・例文・類語

ぼく‐ふ【牧夫】

〘名〙 牧場牛馬などの飼育をする男。牧人
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「大抵開拓地には、耕丁牧夫の傭給甚だ貴(たか)し」

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デジタル大辞泉 「牧夫」の意味・読み・例文・類語

ぼく‐ふ【牧夫】

牧場で牛馬などの飼育をする男性

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世界大百科事典(旧版)内の牧夫の言及

【家畜】より

…しかし牛も馬も鶏も飼われてはいても,哺乳類家畜は〈けもの〉に,鳥類家畜は〈とり〉という,野生種をも含めた上位カテゴリーに包括されて,それらを横断して,飼われたもの一般を指すカテゴリーは,語彙として存在しない。 中近東やヨーロッパでは,主要家畜である有蹄類家畜が放牧されるとき,そこには必ず群を管理する牧夫というものがいる。それは一つの職業として確立している。…

【ヒツジ(羊)】より

…オオカミなど野獣に襲われると四散する。牧夫の引導がないと,斜面を上へ上へと進み,風上に移動する習性をもち,ときに独力で幕営地に帰れないことがある。これらの点から,一般に羊は,牧夫による放牧管理の度が高く,人への依存度の高い家畜とみなされている。…

【牧畜文化】より

…それに対し東南アジアやオセアニアなどは,湿潤で森林やブッシュの繁茂がきつく,草地放牧の適地を欠く。水牛や牛,そして豚などの小規模飼育は認められても,群放牧による牧畜は展開せず,集団ないし専業的職業としての牧畜民や牧夫の成立をみず,農民の副業的活動にとどまったといってよい。その点で日本も似た条件下にあり,牧での牛馬の放牧はあっても,どこまでも農山村の生業の一部として特異的に認められ,他は役畜である牛馬や豚の舎飼いが一般であった。…

※「牧夫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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