特定街区(読み)トクテイガイク

デジタル大辞泉 「特定街区」の意味・読み・例文・類語

とくてい‐がいく【特定街区】

都市計画法で定められた地域地区一つ市街地整備・改善するために、建築物容積率、高さの最高限度壁面の位置の制限などが規定される街区。建築物の高度化・大規模化が認められる一方、有効な空地が確保される。

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精選版 日本国語大辞典 「特定街区」の意味・読み・例文・類語

とくてい‐がいく【特定街区】

〘名〙 都市計画上、市街地の整備改善を図るため、街区の整備または造成が行なわれる地区について、その街区内の建築物の延べ面積敷地面積割合や、建築物の高さの最高限度を定める地域。〔都市計画法(1919)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「特定街区」の意味・わかりやすい解説

特定街区
とくていがいく

都市計画法による地域地区の一つ。市街地の整備改善をはかるため,建築物およびその敷地の整備が行われる地区または街区について,建築基準法による形態制限によらず,個々の建築用地をひとまとめにしてブロック (街区) とし,それを一単位として建築物の容積率や高さ制限,壁面制限などを行う。特定街区は,市街地の再開発などにおいて街区ないしは地区単位に良好な環境と形態を備えた建築物を建設し,あわせて有効な空地を確保することにより,良好な市街地の形成をはかるための制度に基づいたものであって,このような措置によって,東京の霞ヶ関ビル新宿副都心超高層ビルなど日本での高層建築物の建設が可能となった。

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