犀利(読み)さいり

精選版 日本国語大辞典 「犀利」の意味・読み・例文・類語

さい‐り【犀利】

〘名〙 (形動)
武器などが堅くて鋭いこと。また、そのさま。鋭利。〔音訓新聞字引(1876)〕 〔漢書‐馮奉世伝〕
才知などが鋭いこと。また、そのさま。
※一葉女史の『にごり江』(1895)〈田岡嶺雲〉「深く作者が犀利の眼光と、溢るる如き同情とに服す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「犀利」の意味・読み・例文・類語

さい‐り【×犀利】

[形動][文][ナリ]《「犀」は堅く鋭い意》
刃物などの、堅くて鋭いさま。「犀利小刀」「犀利な武器」
才知が鋭く、物を見る目が正確であるさま。「犀利な洞察力」「犀利な感覚」「明敏犀利
[類語]鋭い鋭敏機敏俊敏明敏賢いさと目聡い賢しい過敏敏感炯眼けいがん利口利発聡明怜悧れいり慧敏穎悟えいご英明英邁賢明シャープ耳聡い耳が早い早耳地獄耳目が早い先見の明予覚飛耳長目気が利く嗅ぐ嗅ぎ付ける嗅ぎ出す嗅ぎ当てる嗅ぎ取る嗅ぎ分ける虫の知らせ虫が知らせる第六感予感直感ひらめき察知インスピレーションぴんとぴんと来る鼻が利く感じ取る気が付く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「犀利」の読み・字形・画数・意味

【犀利】さいり

堅く鋭い。〔三国志、魏、伝〕彼は上下相ひひ、五兵(武器)犀利なり。我は將易(かは)り兵新しく、杖(武器)未だ復せず。~、黠數(かつすう)(狡獪な計)り、其の來(きた)らんこと必せり。

字通「犀」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android