犢鼻褌(読み)タフサギ

デジタル大辞泉 「犢鼻褌」の意味・読み・例文・類語

た‐ふさぎ【犢褌/×褌】

《古くは「たふさき」か》肌につけて、陰部を覆うもの。下ばかま。とうさぎ
真裸にて、―ばかりをして」〈宇治拾遺・一二〉

とうさぎ〔たふさぎ〕【犢褌/×褌】

たふさぎ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「犢鼻褌」の意味・読み・例文・類語

とくび‐こん【犢鼻褌】

〘名〙 ふんどし。とうさぎ。さるまた。中国では短い下ばき。
江家次第(1111頃)八「右相撲 犢鼻褌上著狩衣紐夾狩衣前」 〔史記‐司馬相如伝〕

たうさぎ たふさぎ【犢鼻褌】

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世界大百科事典(旧版)内の犢鼻褌の言及

【ふんどし(褌)】より

…男性の腰部をおおう長い帯状の布で,これを股間(こかん)から腰部にかけて巻きつけ,下半身を保護し,かつ清潔にするために着装する。古くは,犢鼻褌(たふさき∥たふさぎ∥とうさぎ)とも呼ばれた。《延喜式》巻十四では,褌の字を〈したのはかま〉,袷褌を〈あわせのしたのはかま〉と訓じており,袴を意味していた。…

【ふんどし(褌)】より

…男性の腰部をおおう長い帯状の布で,これを股間(こかん)から腰部にかけて巻きつけ,下半身を保護し,かつ清潔にするために着装する。古くは,犢鼻褌(たふさき∥たふさぎ∥とうさぎ)とも呼ばれた。《延喜式》巻十四では,褌の字を〈したのはかま〉,袷褌を〈あわせのしたのはかま〉と訓じており,袴を意味していた。…

※「犢鼻褌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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