犬合(読み)いぬあわせ

精選版 日本国語大辞典 「犬合」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐あわせ ‥あはせ【犬合】

〘名〙 犬をかみ合わせて勝負させること。鎌倉末期から南北朝時代にかけて最も流行し、現在でも高知秋田の両県下で行なわれている。闘犬。犬くい。
太平記(14C後)五「月に十二度、犬合せの日とて定められしかば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の犬合の言及

【闘犬】より

…現在,闘犬は,ヨーロッパやアメリカではまれにしか行われていないが,スタッフォード・テリア,ブルドッグ,ヤンキー・テリア,土佐犬などが闘犬として用いられている。 日本では闘犬は犬合(いぬあわせ),犬食(いぬくい)と呼ばれて古くから行われ,12~13世紀ころの作とされる京都高山寺の《鳥獣戯画》に闘犬が描かれている。14世紀の《太平記》《増鏡》《北条九代記》に北条高時らの武将が闘犬を愛好し,月に12度も催し1回に200匹もの犬を闘わせたと記されている。…

※「犬合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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