犯則事件(読み)はんそくじけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「犯則事件」の意味・わかりやすい解説

犯則事件
はんそくじけん

租税犯に関する事件。個々の租税賦課徴収および納付に直接関連する犯罪。租税犯に対する処罰は,原則として刑事訴訟法の定めに従って科されるが,租税犯については,その特殊性から収税官吏によって犯則事件の調査が行われ,また,実質的には行政上の科刑手続ともいえる通告処分の制度がおかれていることが特徴的である。犯則事件の調査手続および処分は,収税官吏による質問,物件などの検査,領置,臨検,捜索,差押え,告発,通告処分などから成り,これらについては,国税犯則取締法および関税法に規定されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android