状元(読み)ジョウゲン

デジタル大辞泉 「状元」の意味・読み・例文・類語

じょう‐げん〔ジヤウ‐〕【状元】

昔、中国で、進士試験首席で合格した者。転じて、合格者・及第者。

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精選版 日本国語大辞典 「状元」の意味・読み・例文・類語

じょう‐げん ジャウ‥【状元】

〘名〙 中国で、進士の試験に首席で合格すること。また、首席で合格した者。転じて、及第者。
※懶室漫稿(1413頃)七「早登甲科之第、不名於状元」 〔余叢考〕

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普及版 字通 「状元」の読み・字形・画数・意味

【状元】じよう(じやう)げん

科挙の首席及第者。〔十駕斎養新録、十〕士の第一人を元と(い)ふは、よりりて、今に至るまでほ之れに因る。~(宋の時の状元を考ふるに)第二・三人も皆元とすべきなり。

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世界大百科事典(旧版)内の状元の言及

【科挙】より

…成績上位の第一甲3名に進士及第,続く第二甲若干名に進士出身,残りの第三甲全員に同進士出身の学位を賜るが,通じて進士と呼ばれる。第一甲の最上位は状元,2位が榜眼(ぼうがん),3位が探花と称せられ,最大の名誉とされる。この3名は直ちに翰林院で修撰,編修などの官を与えられるが,第二甲以下の新進士は翰林院が行う朝考なる試験を受け,主として文学の才能を試された後,上位の者は翰林院の庶吉士に採用されて勉強を続け,中位の者は中央政府に,下位の者は地方に官職を授けられる。…

【進士】より

…これによって吏部の銓試は,有名無実となり,進士の任官,官位昇進の遅速は,もっぱら殿試成績の序列に左右されることとなった。成績はまず第一甲,第二甲,第三甲それぞれ若干名に分けられ,第一甲の首は状元,次の2名を榜眼(ぼうがん)と称したが,のちに榜眼の次席者を探花と呼ぶようになった。実は探花とは唐代の風習で最年少の進士2人が長安城中の名花を探して報告を行った故事に由来する。…

※「状元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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