狐薊(読み)きつねあざみ

精選版 日本国語大辞典 「狐薊」の意味・読み・例文・類語

きつね‐あざみ【狐薊】

〘名〙 キク科の二年草。本州以南、朝鮮以南の東アジアおよびオーストラリアなどに分布し、道ばたなどに生える。茎は高さ六〇~九〇センチメートル。下部の葉は有柄、長楕円形で羽状に深裂し、頂裂片は三角形で大きく、側裂片は七~八対で縁に鋸歯(きょし)があり、裏面に白色綿毛が密布上部の葉は小さく無柄でほぼ全縁。春、茎の上部で多く分枝し、枝端に紅紫色頭状花を上向きにつける。頭状花はすべて同形の管状花からなり、総苞は球形で長さ一二~一四ミリメートル。果実には一五本の稜があり羽毛状の冠毛をもつ。ひめあざみ。《季・春》 〔薬品手引草(1778)〕

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デジタル大辞泉 「狐薊」の意味・読み・例文・類語

きつね‐あざみ【××薊】

キク科の越年草道端などに生え、高さ60~90センチ。葉は羽状に深く裂けていて、裏面に白い綿毛が密生。春から初夏、紅紫色の頭状花を上向きに開く。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「狐薊」の解説

狐薊 (キツネアザミ)

学名Hemistepta carthamoides
植物。キク科の越年草

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