狩野源助ペドロ(読み)かのう・げんすけぺどろ

朝日日本歴史人物事典 「狩野源助ペドロ」の解説

狩野源助ペドロ

生年生没年不詳
江戸前期のキリシタン,京都フランシスコ会財産管理人,狩野派絵師。イエズス会讒言する書翰マニラの3修道会の管区長に送付した中心人物で,のち司教セルケイラのもとでその讒言を撤回。慶長8年12月25日(1604年1月26日)付京坂キリシタンによる26殉教者(日本二十六聖人)列聖請願者の筆頭に「狩野源助平渡路」と署名。また教皇パウロ5世宛同18年8月15日(1613年9月29日)付京坂・堺の信徒書状には「へいとろかの」と署名する。元和6年12月10日(1621年1月2日)付の京坂信徒代表による教皇奉答文にみえる堺の「木屋道味平登路」は同一人物とみなされている。<参考文献>H.チースリク「ペトロ狩野事件の資料」(『キリシタン研究』14号)

(五野井隆史)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「狩野源助ペドロ」の解説

狩野源助ペドロ かのう-げんすけ-ペドロ

?-? 江戸時代前期のキリシタン。
京都のフランシスコ会の財産管理人。慶長8年(1604)12月25日付け京坂キリシタン代表による二十六殉教者(日本二十六聖人)列聖請願書の筆頭に「狩野源助平渡路」と署名。さらに18年8月15日付けの京坂,堺の信徒が教皇パウロ5世にあてた書簡に「へいとろかの」と署名した。

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