独占地代(読み)どくせんちだい

百科事典マイペディア 「独占地代」の意味・わかりやすい解説

独占地代【どくせんちだい】

希少価値をもつ農産物鉱物を生産する土地が絶対的に不足している場合や,そのような土地を所有する資本生産制限を行っている場合,生産物には超過利潤が発生する。資本がそのような土地を得ようと競争する際に,この超過利潤を追加して争うが,この超過利潤が地代に転化したものを独占地代という。例えば,ごく限られたブドウ畑のブドウを原料として生産された良質のブドウ酒価格は,ブドウ畑の独占地代を含んで形成される,とする。

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世界大百科事典(旧版)内の独占地代の言及

【地代】より

… 農業地代,林業地代,鉱山地代など地代を生み出す産業別に区別された地代の呼名がある。 資本制地代は,(1)差額地代differential rent,(2)絶対地代absolute ground‐rent,(3)独占地代monopolistic rent,(4)代替費用地代(=機会費用地代),に大別される。 さらに地代を歴史的にみると,先資本制地代と資本制地代に分けられ,先資本制地代はさらに,封建地代と過渡的地代形態に区別される。…

※「独占地代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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