独鈷鈴(読み)とっこれい

精選版 日本国語大辞典 「独鈷鈴」の意味・読み・例文・類語

とっこ‐れい トクコ‥【独鈷鈴】

〘名〙 独鈷一端に鈴をつけたもの。
※廬山寺文書‐天祿三年(972)五月三日・天台座主良源遺告「独鈴一口」

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デジタル大辞泉 「独鈷鈴」の意味・読み・例文・類語

とっこ‐れい〔トクコ‐〕【×鈷鈴】

密教で用いる、独鈷の一端に鈴をつけた法具

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世界大百科事典(旧版)内の独鈷鈴の言及

【鈴】より

…金剛杵が煩悩を破る武器としての形状を杵の両端に示しているのに対して,金剛鈴は仏を驚覚・歓喜させる目的で手で振り鳴らすベルであり,小さな釣鐘状の響銅(さはり)製本体に,内部に吊るした舌が当たって澄んだ音がする。保持するための柄の先が金剛杵の片側と共通する形状で,その部分の形の差異により,独鈷(どつこ)鈴,三鈷鈴,五鈷鈴,宝珠鈴,塔鈴などと呼ばれる。密教法会で導師が用いるが,似た形状の鈴を御詠歌の伴奏にも用いる。…

※「独鈷鈴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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