狼戻(読み)ロウレイ

デジタル大辞泉 「狼戻」の意味・読み・例文・類語

ろう‐れい〔ラウ‐〕【×狼戻】

欲深く道理もとること。
「常に―の心をいだきて」〈将門記
乱れていること。散らかっていること。狼藉ろうぜき
公家は日を逐って―せしかば」〈太平記・二四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「狼戻」の意味・読み・例文・類語

ろう‐れい ラウ‥【狼戻】

〘名〙
① 狼のように欲深く、道理にもとること。また、その行為。ろうるい。
※将門記(940頃か)「常に狼戻之心を懐きて」 〔戦国策‐燕策・昭王
② 散り乱れること。秩序のないこと。狼藉。ろうるい。
日本外史(1827)一五「長束正家掌漕転、米粟狼戻」 〔孟子‐滕文公・上〕

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普及版 字通 「狼戻」の読み・字形・画数・意味

【狼戻】ろう(らう)れい

暴戻。また、散乱する。〔孟子、文公上〕樂には粒米(りふべい)狼す。多く之れを取るもと爲さず。則ち寡(すく)なく之れを取る。

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