デジタル大辞泉
「猩猩緋」の意味・読み・例文・類語
しょうじょう‐ひ〔シヤウジヤウ‐〕【×猩×猩×緋】
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しょうじょう‐ひ シャウジャウ‥【猩猩緋】
〘名〙 あざやかな深紅色。また、その色に染めた舶来の毛織物。陣羽織などに用いられた。
※羅葡日辞書(1595)「Coccinus〈略〉アカキ xǒjǒfino(シャウジャウヒノ) イロニ ソメタル モノ」
※豊薩軍記(1749)一「並に
綾羅・
錦繍・
伽羅・猩々皮の二十間つづき以下、種々の
珍宝を相渡す」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
しょうじょうひ【猩猩緋】
色名の一つ。鮮やかな緋色のこと。「猩猩」とは古代中国で生み出された空想上の生き物。猿に似ているという。その猩猩の血で染めたと伝えられる伝説的な色である。実際は南蛮渡来のエンジムシから作られたコチニールという染料で染めた色が、いつの間にかこの名で呼ばれ 愛用されたとされる。戦国時代の陣羽織に多く使われた。西洋でも赤はしばしば血の色に結びつけられ、血の赤を意味するブラッドレッドはローマ神話のビーナスの血のような美しい赤を表す色名。もっとも赤らしい赤とされていた。
出典 講談社色名がわかる辞典について 情報