猪八戒(読み)ちょはっかい(英語表記)Zhū Bā jiè

精選版 日本国語大辞典 「猪八戒」の意味・読み・例文・類語

ちょ‐はっかい【猪八戒】

中国明代の通俗小説西遊記」に登場するイノシシの名。孫悟空(そんごくう)沙悟浄(さごじょう)とともに唐僧玄奘に従い、苦難をともにして天竺に行き経文を得る。

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改訂新版 世界大百科事典 「猪八戒」の意味・わかりやすい解説

猪八戒 (ちょはっかい)
Zhū Bā jiè

中国の小説西遊記》に登場する豚の名。本名は猪悟能。元刊本《西遊記》では朱八戒。孫悟空,沙悟浄(さごじよう)とともに玄奘(げんじよう)の弟子として西天取経の旅に出る。大食漢の色ごのみとして描かれているため,孫悟空とは対照的な庶民的人気がある。そのイメージの形成にあたっては,チベットラマ教や土俗的な道教のほか,密教の北斗七星信仰も関係があると思われ,いまだに謎に満ちた存在である。
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百科事典マイペディア 「猪八戒」の意味・わかりやすい解説

猪八戒【ちょはっかい】

中国の小説《西遊記》に登場する豚の妖怪(ようかい)。前身天の川の天蓬元帥。神女にたわむれて下界に落とされた。孫悟空弟分として玄奘(げんじょう)に随行,しばしば失敗を演ずる。生来なまけ者で食いしん坊で庶民的人気がある。

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