猪名部神社(読み)いなべじんじや

日本歴史地名大系 「猪名部神社」の解説

猪名部神社
いなべじんじや

[現在地名]東員町北大社

北大社きたおおやしろ集落の南西部、員弁川を見下ろす小高みにある。伊香我色男命ほか二神を祀る。旧村社。「延喜式」神名帳所載員弁一〇座の一。「三代実録」貞観元年(八五九)五月二六日条に「授伊勢国従五位下員弁大神正五位下」とあり、同書同八年閏三月一三日条には従四位下に進授の記述がある。同一五年九月九日条に「掌侍従五位上春澄朝臣高子奉幣氏神、向伊勢国、勅賜稲一千五百束、以為行旅之資」とあるが、この高子の父猪名部善縄は参議式部大輔まで昇進し、春澄の姓を賜り、「続日本後紀」の撰者になっている(三代実録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「猪名部神社」の解説

猪名部神社

三重県員弁郡(いなべぐん)東員町にある神社。延喜式内社。猪名部(いなべ)氏の祖神、伊香我色男命(いかがしこおのみこと)を主祭神として祀る。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の猪名部神社の言及

【東員[町]】より

…近鉄北勢線,国道365号,421号線が通り,隣接する桑名,四日市両市への通勤者が多い。式内社の猪名部神社は古代の猪名部氏にゆかりが深く,毎年4月には上げ馬神事や流鏑馬(やぶさめ)神事などが奉納される。【上田 雅子】。…

※「猪名部神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android