精選版 日本国語大辞典 「猶し」の意味・読み・例文・類語
なお【猶】 し
① 「なお(猶)(一)①」を強めた言い方。やっぱりもと通り。それでもやっぱり。
※万葉(8C後)一八・四一一二「橘は花にも実にも見つれどもいや時じくに奈保之(ナホシ)見が欲し」
② 「なお(猶)(一)③」を強めた言い方。まだしも。それでもやはり。この程度でもやはり。
③ 「なお(猶)(一)④」を強めた言い方。ますます。いちだんと。
※今昔(1120頃か)一〇「只、鳥の飛よりも、猶し、疾く飛び行くに」
④ 「なお(猶)(一)⑤」を強めた言い方。まるで。あたかも。ちょうど。
※大日経長保二年点(1000)四「如(ナホシ)忿怒して相ひ擬する形のごとくする」
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