猿楽座(読み)サルガクザ

デジタル大辞泉 「猿楽座」の意味・読み・例文・類語

さるがく‐ざ【猿楽座】

特定社寺神事法会猿楽を奉仕し、興行の独占権を与えられた猿楽師の専業団体。中世初期に発生大和丹波近江おうみ伊勢宇治などで形成された。現行は、主に大和の猿楽座の流れをくむ。→大和猿楽

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「猿楽座」の意味・読み・例文・類語

さるがく‐ざ【猿楽座】

〘名〙 猿楽を職能とする者たちの集団。鎌倉初期頃から田楽の座についで発生した。神事、法会などの重要な芸能と考えられるようになった猿楽が寺社の勢力内の土地における演能の独占権を与えられて形成された。大和、近江、伊勢、宇治などに座があり、特に大和猿楽の四座の円満井(えんまんじ・えんまい)結崎(ゆうさき)外山(とび)坂戸(さかど)が名高い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android