獅子の子落とし(読み)シシノコオトシ

デジタル大辞泉 「獅子の子落とし」の意味・読み・例文・類語

獅子ししとし

獅子は、子を生むとその子を深い谷に投げ落とし、よじ登って来た強い子だけを育てるという言い伝えから》自分の子に苦難の道を歩ませ、その器量を試すことのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「獅子の子落とし」の解説

獅子の子落とし

わが子に厳しい試練を与えて才能をためし、りっぱな人間に育てあげることのたとえ。

[使用例] 獅子の児落しというわけであろうが、落とさるる僕らは実に駒井先生を恨めしく思ったのである[徳富蘆花*思出の記|1900~01]

[解説] 獅子は、生まれた子を深い谷へ投げ落とし、生き残ってはい上がってきたものだけを育てるという言い伝えによることば。中国から伝わったもので、日本では、歌舞伎舞踊連獅子」で知られますが、中世にはすでに広まっていました。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android