玄札(読み)げんさつ

改訂新版 世界大百科事典 「玄札」の意味・わかりやすい解説

玄札 (げんさつ)
生没年:1593(文禄2)-?

江戸前期の俳人。姓は高島。伊勢山田の人。1614年(慶長19)ごろ江戸に出て,日本橋南室町の商家に奉公したが,学問を好んで医と俳諧を業とするに至った。肥後守保科正之から五人扶持を賜ったとも伝える。徳元(とくげん)とともに草創期江戸俳壇の大立者で,貞門俳諧の地方普及に果たした功績は大きい。1674-77(延宝2-5)ごろ没。〈卯の花のおつるは風のおこり哉〉(《滑稽太平記》)。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「玄札」の解説

玄札 げんさつ

高島玄札(たかしま-げんさつ)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android