玉の緒の(読み)タマノオノ

デジタル大辞泉 「玉の緒の」の意味・読み・例文・類語

たまのお‐の〔たまのを‐〕【玉の緒の】

[枕]
玉を通す緒の意で、その長短から「長し」「短し」、乱れたり切れたりすることから「思ひ乱る」「絶ゆ」「継ぐ」、玉が並んでいるようすから「あひだおかず」などにかかる。
「―長き春日を」〈・一九三六〉
「―絶えたる恋の繁きこのころ」〈・二三六六〉
たまの緒の意から、「うつし」「いのち」にかかる。
「―現し心年月の行きかはるまで妹に逢はざらむ」〈・二七九二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android