玉匣(読み)ぎょっこう

精選版 日本国語大辞典 「玉匣」の意味・読み・例文・類語

ぎょっ‐こう ギョクカフ【玉匣】

〘名〙 宝玉で装飾した箱。たまくしげ。玉手箱鏡箱(かがみばこ)
※続浦島子伝記(920)「送玉匣、褁以五綵之錦繍」 〔新論‐因顕〕

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普及版 字通 「玉匣」の読み・字形・画数・意味

【玉匣】ぎよくこう(かふ)

玉製のはこ。玉衣金鏤。〔後漢書、朱穆伝〕宦趙忠、を喪(うしな)ふり。安に歸す。僭して(よはん)(美玉)玉匣、偶人を爲(つく)る。穆~を發(あば)き棺を剖(さ)き、尸(し)を陳(つら)ねて之れを出だす。

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世界大百科事典(旧版)内の玉匣の言及

【金縷玉衣】より

…文献によると,玉衣の前身である鱗施(りんし)というものは戦国時代末期にあったが,漢代になると,玉衣を用いれば遺体を保存することができるという迷信が生まれ,それ以降使われるようになった。玉匣(ぎよくこう),玉柙(ぎよくこう)ともいわれた。前漢時代には,まだ身分による差が確定していないようで,金縷玉衣が皇帝だけでなく,諸侯王でも使用していたことは中山靖王の例でわかる。…

※「玉匣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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