玉床(読み)たまどこ

精選版 日本国語大辞典 「玉床」の意味・読み・例文・類語

たま‐どこ【玉床】

〘名〙 (「たま」は美称) 美しいふしど。玉の床。みゆか
万葉(8C後)二・二一六「家に来て吾が屋を見れば玉床(たまどこ)の外に向きけり妹が木枕

たま‐ゆか【玉床】

〘名〙 玉で飾った床。また、「たま」は美称で、美しい床。たまのゆか。
散木奇歌集(1128頃)恋上「玉ゆかのおましのはしに肌ふれて心はゆきぬ君なけれども」

ぎょく‐しょう ‥シャウ【玉床】

〘名〙 (「玉」は美称) 天子寝床。また、立派な寝床。〔落葉集(1598)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「玉床」の意味・読み・例文・類語

たま‐どこ【玉床】

ふしどの美称。
「明日よりは我が―を打ち払ひ君とねずてひとりかもねむ」〈・二〇五〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android