玉手(読み)タマデ

デジタル大辞泉 「玉手」の意味・読み・例文・類語

たま‐で【玉手】

玉のように美しい手。また、手の美称
「―さしへあまた夜もねてしかも」〈・一五二〇〉

ぎょく‐しゅ【玉手】

美しい手。
天子の手。また、他人を敬って、その手や書いたものをいう語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「玉手」の意味・読み・例文・類語

ぎょく‐しゅ【玉手】

〘名〙 (「玉」は美称)
① 美しくつややかな手。
※凌雲集(814)九月九日於神泉苑宴群臣各賦一物得秋菊〈嵯峨天皇〉「把盈玉手香遠、摘入金杯色難」 〔曹植‐妾薄命〕
② 天子の手。また、相手を敬って、その手や手紙をいう語。〔日葡辞書(1603‐04)〕

たま‐で【玉手】

〘名〙 (「たま」は美称) 玉のように美しい手。
古事記(712)上・歌謡「ま玉手 多麻伝(タマデ)さし枕(ま)き 百長(ももなが)に 寝(い)は寝(な)さむを」

たまて【玉手】

[一] 大阪府柏原市南西部の地名。旧南河内郡国分町玉手。玉手山古墳群があり、大坂夏の陣の古戦場一つ
[二] 奈良県御所(ごせ)市の地名。孝安天皇陵とされる玉手丘上陵(たまてのおかのえのみささぎ)がある。

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