玉椿（読み）タマツバキ

デジタル大辞泉

たま‐つばき【玉^×椿】

１ ツバキの美称。《季 春》
２ ネズミモチの別名。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

たま‐つばき【玉椿】

〘名〙

① (「たま」は美称) 美しい椿。長寿を保つ木として歌に多く用いられる。《季・春》

※栄花（1028‐92頃）ゆふしで「常盤山生ひつらなれるたまつばき君がさかゆく杖にとぞきる」

※俳諧・山の井（1648）春「花の数や千くは万くはの玉椿」

② 植物「しらたまつばき（白玉椿）」の異称。〔物類称呼（1775）〕

③ 植物「まさき（柾）」の異名。〔和漢三才図会（1712）〕

④ 植物「ねずみもち（鼠黐）」の異名。《季・夏》 〔物品識名（1809）〕

⑤ 植物「ちゃんちん（香椿）」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙（1847）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉プラス

玉椿〔菓子〕

兵庫県姫路市、伊勢屋本店が製造・販売する銘菓。白小豆を使用した黄身餡を薄紅色の求肥で包んで「椿の花」に見立てたもの。

玉椿〔化粧品〕

株式会社クラブコスメチックスが販売する洗顔料のブランド名。

出典　小学館

動植物名よみかた辞典　普及版

玉椿 (タマツバキ)

学名：Crassula teres
植物。ベンケイソウ科の園芸植物

玉椿 (タマツバキ)

植物。モクセイ科の常緑低木,園芸植物,薬用植物。ネズミモチの別称

玉椿 (タマツバキ)

植物。ニシキギ科の常緑小高木,園芸植物,薬用植物。マサキの別称

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」