王則(読み)おうそく(英語表記)Wang Ze; Wang Tse

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「王則」の意味・わかりやすい解説

王則
おうそく
Wang Ze; Wang Tse

[生]?
[没]慶暦8(1048)
中国北宋の貝州 (河北省清河県) における弥勒教の乱 (1047) の首謀者。たく州 (河北省) の人。みずから東平郡王と称し,国号安陽年号を得聖と定めたが,66日間で政府軍に鎮圧された。都の開封において磔死。

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世界大百科事典(旧版)内の王則の言及

【平妖伝】より

…中国,明代の長編小説。北宋の1047年(慶暦7)に貝州(河北省)で起きた王則(?‐1048)の宗教的反乱を題材とするが,内容はファンタスティックで荒唐無稽なものである。もと講談であったものを,元末の羅貫中がまとめたとされる20回本と,それを明末の馮夢竜(ふうぼうりゆう)が増訂した40回本の2種類のテキストがあり,清代以降は,もっぱら後者が行われた。…

【弥勒信仰】より

… 五代の時代には,狂僧布袋和尚が弥勒の化身とされ,民間ではしきりにその図像が描かれ,今日に至るまで,布袋の姿が弥勒仏の像となっている。北宋では,仁宗の時代(1023‐63)に貝州で起きた王則の反乱がある。彼は弥勒会の教徒を動かし,みずから東平郡主と称し,国号を安陽,年号を得聖とし,殺害劫奪を繰り返したが,60余日にして鎮圧された。…

※「王則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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