王政復古[イギリス](読み)おうせいふっこ[イギリス](英語表記)Restoration

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「王政復古[イギリス]」の意味・わかりやすい解説

王政復古[イギリス]
おうせいふっこ[イギリス]
Restoration

1660年,清教徒革命ののちチャールズ2世が即位し,共和制から王政に戻ったこと。 58年護国卿 O.クロムウェル死去,3男 R.クロムウェルが跡を継いだが,無能のため軍隊議会対立が激化し,翌年護国卿政権は崩壊,無政府状態となった。この情勢をみて,60年スコットランド総督 G.マンクロンドンに進撃して仮議会を開かせ,亡命中のチャールズ復位を交渉した。チャールズは「ブレダ宣言」を発したうえで,同年5月帰国し,王位についた。王政復古体制は,彼と弟ジェームズ2世治世まで続き,88年の名誉革命で倒された。

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