精選版 日本国語大辞典 「王舎城」の意味・読み・例文・類語
おうしゃじょう ワウシャジャウ【王舎城】
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…【大木 靖衛】
【伝承と利用】
温泉には,歴史的に聖水―聖泉信仰と心身にかんする治療信仰が結びつき,そこからさまざまな伝説や伝承が生みだされた。 第1にインドの事例をあげると,ラージャグリハ(王舎城)には釈迦も入浴したと伝える温泉が現存しているが,入浴者はかならず下着をつけて湯につかり,セッケンなどを用いて身体を洗浄してはいけないしきたりになっている。温泉は心を清浄にするところであって肉体を清めるところではないとされているからである。…
…比丘(男の出家者)のほかに,比丘尼(女の出家者),優婆塞(うばそく)・優婆夷(うばい)(男女の在家信者)もできた。釈迦はガンガー(ガンジス川)中・下流域の平原,なかんずくマガダ国のラージャグリハ(王舎城)とコーサラ国のシュラーバスティー(舎衛城)で活動した。前者には国王ビンビサーラの寄進した竹林精舎が,後者にはアナータピンダダAnāthapiṇḍada(給孤独(ぎつこどく))長者の寄進した祇園精舎があった。…
…古代インド,マガダ国の首都で,漢訳仏典には王舎城と記される。現在のビハール州の中央部に位置するラージギルRājgirにあたる。…
※「王舎城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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