デジタル大辞泉
「現在」の意味・読み・例文・類語
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普及版 字通
「現在」の読み・字形・画数・意味
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現在
げんざい
present
時は基本的に過去,現在,未来の3つに区分される。しかし,現在は,ほかの2つに比べると意識と実践に関して著しい優越性をもつ。意識において過去や未来が,いずれも「について」意識され,しかも,いまの意識によって意識されるものであるのに対し,現在は,それと同時に意識するものとしてありうる唯一の時である。他方,人間の行為の面からみると,現在は人間が自由に行為することを許された唯一の時である。この点から,過去は必然性に,現在は自由に,未来は可能性に関係づけられることがある。現在のこの2つの優位性は,早くから注目されていて,その永遠化の試みは,古来,宗教哲学において絶えず行われてきた。 (→カイロス , 瞬間 )
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の現在の言及
【時間】より
…そうした人間と世界の接点に示される〈今〉〈過去〉〈未来〉の三つの様態を貫くものが時間である,と定義することもできよう。もっとも,過去,現在,未来という時間の三態のどこに主眼点を置くか,という問題は時間をめぐる重要な論点の一つである。例えばインドの仏教経典では,この三態の順序はほとんどつねに過去,未来,現在として取り上げられるが,それは,現在のみが時間としてリアルにとらえられていることを示しているとみられる。…
【時制】より
…日本語で〈時称〉あるいは〈テンス〉とも呼ばれる。伝統文法では,話者の発話の時点を基準にしてそれを現在とし,前後を過去および未来とするシステムがたてられた。英語でjumped―jump―will(shall) jumpを過去形―現在形―未来形と呼ぶのもそれにならったものである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」