精選版 日本国語大辞典 「現心」の意味・読み・例文・類語
うつし‐ごころ【現心】
〘名〙
① 現実の心。正気。確かな心。
※万葉(8C後)一二・二九六〇「うつせみの宇都思情(ウツシごころ)もわれは無し妹を相見ずて年の経ぬれば」
※徒然草(1331頃)八七「うつし心なく酔ひたる者に候。まげて許し給はらん」
② 本心。
※古今(905‐914)恋四・七一一「いで人は言(こと)のみぞよき月草のうつし心は色ことにして〈よみ人しらず〉」
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