精選版 日本国語大辞典 「現量」の意味・読み・例文・類語
げん‐りょう ‥リャウ【現量】
〘名〙 (「量」は、対象をはかり認識すること)
① 仏語。三量(現・聖・教、または現・比・非)の一つ。外界の対象を、比較、推理することなく、直観的に覚知すること。視・聴・嗅・味・触などの感覚のままに、眼識などの五識やそれと同時に起こる意識によって対象を把握すること。
※真如観(鎌倉初)「諸法も現量(ゲンリャウ)に過ず、現に人馬、牛狗烏、乃至蟻螻と云物共あり」
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