琉球通宝(読み)りゅうきゅうつうほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「琉球通宝」の意味・わかりやすい解説

琉球通宝
りゅうきゅうつうほう

文久3 (1863) 年薩摩藩江戸幕府許可を得て藩内に限り通用させる目的で鋳造した銅銭。薩摩藩は当初天保通宝の流通の好調をみて,天保通宝と同形同量のものを私鋳し,124文で通用させたが,その後正式に幕府の許可を得て,円形方孔の半朱琉球通宝を鋳造し,228文で通用させた。琉球通宝は藩内限りの通用であったが,藩外にも移出され,大坂にも現れるにいたったという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android