デジタル大辞泉
「瑞鳥」の意味・読み・例文・類語
ずい‐ちょう〔‐テウ〕【×瑞鳥】
めでたいことの起こる前兆とされる鳥。鶴・鳳凰など。
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ずい‐ちょう ‥テウ【瑞鳥】
※続日本紀‐延暦四年(785)五月癸丑「先レ是。皇后宮赤雀見〈略〉孫氏瑞応図曰。赤雀者瑞鳥也」 〔宋之問‐奉和幸三会寺応制詩〕
[語誌](1)中国では、漢から六朝時代にかけて、祥瑞の記録の
累積が見られる。その種の記録を最もよくまとめた「
宋書‐符瑞志」に記載されている瑞鳥は、鳳凰・神鳥・
比翼鳥・赤雀・蒼烏・
赤烏・白燕・三足烏・
白烏・白雀・青雀・
白鳩・白雉・黒雉・同心鳥・小鳥生
二大鳥
一・神雀・五色雀・白鵲・黄鵠・白鴿・白鵝・金雞・赤鸚鵡・白鸚鵡・白孔雀・白鴝鵒等である。
(2)日本では、
勅撰の
史書に、多く瑞鳥の記録が残され、「日本書紀」には赤烏・三足烏・三足雀・四足鶏・白茅鵄・白鸕鷀・白烏・白雉・白巫鳥・白雀・白鷹・白
・白鵄・白山鶏、「続日本紀」には赤烏・赤雀・白烏・白雁・白雉・白雀・白
・白鳩などが挙げられ、「日本後紀」「続日本後紀」「
文徳実録」「三代実録」などにもその記事が見える。また、「
延喜式‐二一・治部省」に「祥瑞」として挙げられている鳥は、鳳・鸞・比翼鳥・同心鳥・永楽鳥(以上、
大瑞)、
玄鶴・
青烏・赤烏・三足烏・赤
・赤雀(以上、上瑞)、白鳩・白烏・蒼烏・白雉・雉白首・翠烏・黄鵠・小鳥生
二大鳥
一・朱雁・五色雁・白雀(以上、中瑞)、神雀・冠雀・黒雉・白鵲(以上、下瑞)等である。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「瑞鳥」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典(旧版)内の瑞鳥の言及
【ツル(鶴)】より
…とくに北アメリカのアメリカシロヅルは,ほとんど絶滅しかけたが,アメリカ合衆国とカナダ政府の国際協力による保護の結果,最近わずかに増え始めている。 アジアでは,ツル類(とくにタンチョウとオオヅル)は瑞鳥または神聖な鳥として多くの人に敬愛されている。また,タンチョウとマナヅルは日本画に描かれる代表的な鳥の一つである。…
※「瑞鳥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」