環鈴(読み)かんれい

精選版 日本国語大辞典 「環鈴」の意味・読み・例文・類語

かん‐れい クヮン‥【環鈴】

〘名〙 三、四個の鈴を径四、五センチメートルの環でつないだ青銅製品。古墳副葬品として出土。馬の胸繋(むながい)尻繋につけたもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の環鈴の言及

【鈴】より

…日本では縄文時代に土鈴ともみられる土製品があるが,青銅のスズが伝わったのは古墳時代で,独立のスズには馬具の一種である馬鈴(ばれい)があり,犬や鷹狩りの鷹にスズを付けたことも埴輪から知られる。付属のスズには鈴鏡(れいきよう),鈴釧(すずくしろ),環鈴(かんれい)(3個のスズを銅鐶でつなぎ,三環鈴(さんかんれい)とも呼ぶ)など,日本独自のものもある。古代以来,寺院の幡(ばん),社寺の華鬘(けまん)にもスズが付けられ,駅馬を使う資格の証(あかし)としては,大化(645)以来,駅鈴(えきれい)が用いられた。…

※「環鈴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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