甚三紅(読み)ジンザモミ

デジタル大辞泉 「甚三紅」の意味・読み・例文・類語

じんざ‐もみ【甚紅】

承応年間(1652~1655)京都長者町桔梗屋甚三郎ききょうやじんざぶろうが、あかねで染め出した紅梅色平絹女性和服胴裏に用いる。また、その色。中紅ちゅうもみ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「甚三紅」の意味・読み・例文・類語

じんざ‐もみ【甚三紅】

〘名〙 承応年間(一六五二‐五五)、京都上京の長者町の住人桔梗屋甚三郎が茜(あかね)を用いて染め出した紅梅色の無地絹布。女性の衣服の胴裏に用いる。中紅(ちゅうもみ)。じんざ。
俳諧・双子山前集(1697)「酒懸る田舎遊女の甚三紅み」
[補注]「岡場遊廓考」(一八四二頃)では、江戸赤坂の住人甚三という者が染めてひろめたので、この名があるとする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android