生悪(読み)なまわろ

精選版 日本国語大辞典 「生悪」の意味・読み・例文・類語

なま‐わろ【生悪】

〘形動〙 (「なま」は接頭語) どことなく劣っているさま。みっともないさま。体裁が悪いさま。
源氏(1001‐14頃)帚木「なつかしき妻子うち頼まむに、無才の人、なまわろならむ振舞ひなど見えむに」

なま‐わろ・し【生悪】

〘形ク〙 (「なま」は接頭語) どことなく劣っている。なんだか体裁が悪い。
※宇津保(970‐999頃)楼上上「たとひ、人のはらから、なまわろくとも侍らんからに、それにつけてや覚えの劣らん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「生悪」の意味・読み・例文・類語

なま‐わろ【生悪】

[形動ナリ]なんとなく体裁が悪いさま。
「無才の人、―ならむ振舞ひなど見えむに」〈・帚木〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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