生漆(読み)きうるし

精選版 日本国語大辞典 「生漆」の意味・読み・例文・類語

き‐うるし【生漆】

〘名〙 漆の木から採取して、異物を取り除いた漆。
※或る女(1919)〈有島武郎〉後「生漆(キウルシ)を塗った桑の広蓋を引き寄せて」

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デジタル大辞泉 「生漆」の意味・読み・例文・類語

き‐うるし【生漆】

精製途中で、採取したばかりのものに近い状態の漆汁

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世界大百科事典(旧版)内の生漆の言及

【ウルシ(漆)】より

…その切株から芽が出,新しい木が育ち,5~7年たつと再び漆が採れるようになる。樹木から採ったものは生漆(きうるし)と呼ばれ,水分15~25%を含む。そのまま塗ったのでは光沢が悪く,乾きも早すぎるので,脱塵,脱水,均質化などの精製処理を行ってから,添加物を加えて使う。…

※「生漆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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