生理心理学(読み)せいりしんりがく(英語表記)physiological psychology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生理心理学」の意味・わかりやすい解説

生理心理学
せいりしんりがく
physiological psychology

生理学的な研究方法に基づく心理現象の研究,ないし生理学の理論による心理現象の説明を目的とする心理学の一分野。ただし現在では,生化学薬理学,神経諸科学など広範な生物科学とも関連をもつようになっており,心理現象の物質的基礎の研究全般を包括的にさす場合が多い。たとえば記憶という心理現象についていえば,記憶の諸側面と神経系の対応部位神経細胞の化学的組成の変化,種々の薬物効果などとの相関関係が研究される。なお,古い用法として,W.ブントらは生理学的心理学実験心理学をほぼ同義に用いた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android