生産要素集約度(読み)せいさんようそしゅうやくど(英語表記)intensity of factor of production

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生産要素集約度」の意味・わかりやすい解説

生産要素集約度
せいさんようそしゅうやくど
intensity of factor of production

生産要素である資本労働の投入比率。現在の工業品生産においては資本と労働が重要な生産要素であるが,各産業の資本と労働の投入比率を 資本÷労働 ではかる。これを資本集約度または資本・労働比率という。資本集約度が高ければ労働者1人あたり産出量が多くなるが,一国全体の資本と労働の存在比率つまり生産要素賦存比率が決っているので,すべての産業で同時に資本集約度を高めることはできない。各産業を比較して資本集約度が高ければ資本集約的 (労働節約的) 産業といい,低ければ労働集約的 (資本節約的) 産業という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android