用所(読み)ようじょ

精選版 日本国語大辞典 「用所」の意味・読み・例文・類語

よう‐じょ【用所・用処・要エウ処】

〘名〙 (「ようしょ」とも)
① 用いる場所。用いどころ。使いみち。
※文明本節用集(室町中)「用所 ヨウジョ」
蔭凉軒日録‐延徳四年(1492)五月二二日「則兄先放甲矢倒両頭、乙矢無用処」 〔曹鄴‐奉命斉州推事畢寄本府尚書詩〕
② なすべき事柄用事所用
上杉家文書‐永正一七年(1520)一二月二四日、長尾為景書状「目前に召仕候者無之候者、爰元ははや用所無之候、帰国にて候」
③ (「要処」とも) 大小便の用をたす所。便所。ようば。ようじょば。
随筆・撈海一得(1771)上「此要処の二字、今厠をようじょと云の処なり」 〔胡応麟‐甲乙剰言〕

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デジタル大辞泉 「用所」の意味・読み・例文・類語

よう‐しょ【用所/用処】

《「ようじょ」とも》
用いる場所。使いみち。
なすべき事柄。用事。
「―あって都へ上る」〈虎明狂・二人大名
(「要処」とも書く)便所。
「せせなぎの傍に立ち寄り、小便の―をたし」〈甲陽軍鑑・四八〉

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