甲掛・甲懸(読み)こうかけ

精選版 日本国語大辞典 「甲掛・甲懸」の意味・読み・例文・類語

こう‐かけ カフ‥【甲掛・甲懸】

〘名〙 (「こうがけ」とも)
① 広く、手足の甲にかけて、日光やちり、ほこりなどをさえぎる布片。特に手っ甲に対して、足の甲にまとう布片で、草鞋(わらじ)履きの時に用いるもの。
滑稽本・旧観帖(1805‐09)初「白の鼠色になった甲掛(カウカケ)、脚半、草鞋(わらじ)がけにて」
甲冑(かっちゅう)小具足一種。足の甲を保護するもの。板金を鎖で繋いだものと、鎖で作ったものがある。
※甲冑著用弁(1808)「故に古へより甲掛金又は鎖甲掛など云ふものありて足甲を衛(まも)るの具とす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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