甲鉄艦(読み)コウテツカン(英語表記)ironclad

翻訳|ironclad

デジタル大辞泉 「甲鉄艦」の意味・読み・例文・類語

こうてつ‐かん〔カフテツ‐〕【甲鉄艦】

鉄板で装甲された軍艦

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精選版 日本国語大辞典 「甲鉄艦」の意味・読み・例文・類語

こうてつ‐かん カフテツ‥【甲鉄艦】

〘名〙 鉄板で船体を張った軍艦。甲鉄
西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉二「仏蘭西海軍に甲鉄艦三十四隻あり」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「甲鉄艦」の意味・わかりやすい解説

甲鉄艦
こうてつかん
ironclad

19世紀なかばに登場した鉄板によって艦体が保護された軍艦のこと。初期には,鉄板の厚さは約 11cm,木製の艦体の外部に張られるか,そのまま鉄板で艦体が造られた。 1859年にフランスが世界最初の甲鉄艦である『グロアール』を建造,1年遅れて,イギリスが『ウォーリア』を進水させた。最初の甲鉄艦同士の海戦南北戦争で,62年3月9日に南軍の『メリマック』 (のち『バージニア』と改号) と,北軍の『モニター』が4時間にわたる砲戦を行なった。しかし,20世紀に入る前に,鉄板は鋼鉄板に取って代られ,甲鉄艦は姿を消した。

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