申出(読み)モウシデ

デジタル大辞泉 「申出」の意味・読み・例文・類語

もうし‐で〔まうし‐〕【申(し)出】

申し出ること。また、その内容。もうしいで。「援助申し出がある」
[類語]申告届け届け出申し入れ願書

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「申出」の意味・読み・例文・類語

もうし‐いだ・す まうし‥【申出】

〘他サ四〙 (「言い出(い)だす」の謙譲語)
※今鏡(1170)六「歌よみは貫之、兼盛、堀河の大臣殿千載の一遇とかや、ある人侍りけると申いだしたる。人はえ聞き侍らず」
② 出すように言上する。申しあげて出すようにしてもらう。
太平記(14C後)七「大塔宮は此辺の山中に忍て御座候なれば、義昌方便を廻(めぐら)して、急で令旨を申出し候べし」

もうし‐いで まうし‥【申出】

〘名〙
① 申し出ること。申し込むこと。また、その内容。もうしで。〔英和外交商業字彙(1900)〕
民事訴訟において、当事者裁判所一定訴訟行為を請求すること。申請
民事訴訟法(1926)二五八条「証拠の申出は証すへき事実を表示して之を為すことを要す」

もうし‐だ・す まうし‥【申出】

〘他サ四〙 =もうしでる(申出)
※天草本平家(1592)四「フクワラノ ゴショエ マイリ、インゼンヲ mǒxidaite(マウシダイテ) タテマツッタ」

もうし‐い・でる まうし‥【申出】

〘他ダ下一〙 まうしい・づ 〘他ダ下二〙 (「言い出(い)ず」の謙譲語) 口に出してお話しする。ことばにして申しあげる。申しいだす。
源氏(1001‐14頃)浮舟「物馴れて、え申いでず」

もうし‐で まうし‥【申出】

〘名〙 申し出ること。また、その内容。申しいで。申し出し。
※苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉二「私は固唾をのんで、どうか山川がその申し出を承知してくれるように〈略〉恐縮しながら山川の顔をうかがった」

もうし‐・でる まうし‥【申出】

〘他ダ下一〙 意見希望などを、自分から進んで言って出る。目上の人に進言する。申し出す。
※交隣須知(18C中か)四「当、尤テ コサルニヨリ 申デルヨウニ シテ ミマショウ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android