デジタル大辞泉
「申出」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
もうし‐いだ・す まうし‥【申出】
※今鏡(1170)六「歌よみは
貫之、兼盛、堀河の大臣殿千載の一遇とかや、ある人侍りけると申いだしたる。人はえ聞き侍らず」
② 出すように言上する。申しあげて出すようにしてもらう。
※
太平記(14C後)七「
大塔宮は此辺の
山中に忍て御座候なれば、義昌方便を廻
(めぐら)して、急で
令旨を申出し候べし」
もうし‐いで まうし‥【申出】
〘名〙
① 申し出ること。申し込むこと。また、その内容。もうしで。〔英和外交商業字彙(1900)〕
もうし‐だ・す まうし‥【申出】
※天草本平家(1592)四「フクワラノ ゴショエ マイリ、インゼンヲ mǒxidaite(マウシダイテ) タテマツッタ」
もうし‐い・でる まうし‥【申出】
〘他ダ下一〙 まうしい・づ 〘他ダ下二〙 (「言い出(い)ず」の謙譲語) 口に出してお話しする。ことばにして申しあげる。申しいだす。
※
源氏(1001‐14頃)
浮舟「物馴れて、え申いでず」
もうし‐で まうし‥【申出】
〘名〙 申し出ること。また、その内容。申しいで。申し出し。
※苦の
世界(1918‐21)〈
宇野浩二〉二「私は
固唾をのんで、どうか
山川がその申し出を承知してくれるように〈略〉恐縮しながら山川の顔をうかがった」
もうし‐・でる まうし‥【申出】
〘他ダ下一〙
意見や
希望などを、
自分から進んで言って出る。
目上の人に進言する。申し出す。
※交隣須知(18C中か)四「当、尤テ コサルニヨリ 申デルヨウニ シテ ミマショウ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報