男す(読み)おとこす

精選版 日本国語大辞典 「男す」の意味・読み・例文・類語

おとこ【男】 す

① 男を持つ。男と交わる。夫を持つ。
大和(947‐957頃)一四一「此の筑紫の女、忍びておとこしたりけり
② 男らしくする。男の面目を保つ。
甲陽軍鑑(17C初)品四七「是迄来り男をたてん者、本人の帰れと云とて、もどりて侍が何方にておとこせんや」

おとこたい‐・す をとこタイ‥【男す】

〘自サ変〙 (「男帯す」か「男体す」か不明) 男性である。男らしい姿をしている。
浄瑠璃伽羅先代萩(1785)六「男たいせし者はお嫌ひ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「男す」の意味・読み・例文・類語

おとこ・す〔をとこす〕【男す】

[動サ変]
男と交わる。夫をもつ。
「―・したるけしきは見れど」〈落窪・一〉
男らしく振る舞う。
さぶらひ何方いづかたにて、―・せんや」〈甲陽軍鑑・四七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android