男心と秋の空(読み)おとこごころとあきのそら

精選版 日本国語大辞典 「男心と秋の空」の意味・読み・例文・類語

おとこごころ【男心】 と 秋(あき)の空(そら)

秋の空が変わりやすいところから、それと並べて、男の心が変わりやすいことをいう。男の心と川の瀬は一夜に変わる。
人情本・恋の若竹(1833‐39)中「男心と秋の空と、たとへのごとく竹次郎は、またお若がことは忘れて、通ひ路も疎(うと)くなり」

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デジタル大辞泉 「男心と秋の空」の意味・読み・例文・類語

男心おとこごころあきそら

男の女に対する愛情は、秋の空模様のように変わりやすいということ。→女心と秋の空

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ことわざを知る辞典 「男心と秋の空」の解説

男心と秋の空

男の愛情と秋の空模様は変わりやすい。

[使用例] 変わりやすいは男心に秋の空、それにお上の御政事とばかり極まったものではない[永井荷風日和下駄|1914~15]

[解説] 「男心」は「人の心」「夫の心」、「秋の空」は「川の瀬」ともいわれ、両者を組み合わせた類句多数あります。「女心と秋の空」もありますが、江戸期には「男心」の方が圧倒的に多く用いられていました。

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