男柱(読み)おばしら

精選版 日本国語大辞典 「男柱」の意味・読み・例文・類語

お‐ばしら を‥【男柱】

〘名〙
① =おとこばしら(男柱)〔工学字彙(1886)〕
② 櫛(くし)左右両端の大きな歯。
古事記(712)上「故(かれ)、左の御みづらに刺せるゆつつま櫛の男柱(をばしら)一箇取り闕(か)きて」
陰茎をいう。〔日本性語大辞典(1928)〕
[補注]②の用例の箇所、「日本書紀」では「雄柱」と表記し、「書紀古訓(丹鶴本訓・水戸本訓など)」「御巫本日本紀私記」では「ほとりは」と訓んでいる。

おとこ‐ばしら をとこ‥【男柱】

〘名〙 橋、階(きざはし)などの端にある太い柱。おばしら。〔享和本新撰字鏡(898‐901頃)〕
散木奇歌集(1128頃)雑下「すずめの、きざはしの男ばしらにてゐてなくをみて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「男柱」の意味・読み・例文・類語

おとこ‐ばしら〔をとこ‐〕【男柱】

橋・階段などの左右の端にある大きな柱。親柱。おばしら。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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