町田(読み)まちだ

精選版 日本国語大辞典 「町田」の意味・読み・例文・類語

まち‐だ【町田】

[1] 〘名〙 区画によって区分された田。また、区分された特別の田。神領の田。一説に、麻知(まち)によって豊凶を占う田。
播磨風土記(715頃)讚容「今、讚容の町田あり」
[2] 東京都南端の地名多摩丘陵の南西部にあり、神奈川県に接する。江戸時代から生糸を主とする市場町として発展。東京の近郊住宅都市。昭和三三年(一九五八市制

まちだ【町田】

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デジタル大辞泉 「町田」の意味・読み・例文・類語

まちだ【町田】[姓氏]

姓氏の一。
[補説]「町田」姓の人物
町田佳声まちだかしょう
町田康まちだこう
町田忠治まちだちゅうじ

まちだ【町田】[地名]

東京都南部の市。多摩丘陵東部にあり、住宅都市として発展。人口42.7万(2010)。

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改訂新版 世界大百科事典 「町田」の意味・わかりやすい解説

町田[市] (まちだ)

東京都南端にある近郊都市。1958年市制。人口42万6987(2010)。境川を隔てて神奈川県相模原市と接する。市域の大半は多摩丘陵上にあり起伏に富む。中世には秩父氏の一族小山田氏の居館があった。また鎌倉と上州方面を結ぶ鎌倉街道の武蔵路が通り,小野路などの宿駅が栄えた。江戸時代には原町田や本町田で定期市が開かれるようになり,生糸などが取引された。横浜開港とともに原町田は八王子との交通中継点として宿場町のにぎわいをみせた。さらに1908年開通の横浜鉄道(現,JR横浜線)と27年開通の小田急線の駅が原町田に開設され,商業も盛んになった。第2次大戦中,相模原が軍都になったのに伴い町田は軍人の住宅地として発展した。さらに戦後,都心への交通の便に恵まれた駅周辺は近郊住宅地化が進んだ。58年,町田市は相模原市とともに首都圏整備計画による市街地開発区域第1号に指定され,相模原市は工業地区として,町田市はおもに商業・住宅地区として開発されることになり,駅から遠隔の地区に相次いで大規模な集団住宅が建設された。現在は多摩ニュータウンも造成されて,市域全体が市街地化している。
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日本の企業がわかる事典2014-2015 「町田」の解説

町田

正式社名「株式会社町田」。繊維製品製造業。昭和38年(1963)設立。本社は名古屋市北区金城。衣料品メーカー。作業服・事務服などユニフォームの企画・製造・販売を行う。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

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